ブルース好きが選ぶアコギ弾きのブルースマンランキング、トップ30!!【アコースティックギターの名手】

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こんにちは!

音楽ブロガーのコバヤシです!!
少し前に書いた「ブルースギター好きが選んだ、最強のブルースギタリスト、トップ30!!」という記事が思った以上に好評で、たくさんの方から反響がありました!!(コメントいただいた方、本当にありがとうございました!)
その中で、アコースティックギターでブルースを歌うアーティストも紹介してほしいと要望がありました!
というわけで、本記事では・・・
悩む人
悩む人
・アコギ弾きのブルースマンって誰がいるんだろう?
・各ギタリストの奏法や特徴も知りたい
といった方のために、「ブルース好きが選ぶアコギ弾きのブルースマンランキング、トップ30!!」と題しましてアコースティックギターを得意とするブルースマン達をランキング形式で紹介していきます。
ブルースという音楽も、そもそもの始まりはアコギ1本での弾き語り形式が基本でした。
ここで紹介しているアーティストは戦前ブルースと呼ばれる、かなり昔のアーティストが中心になります。
音楽の歴史を知るとまた違う角度から音楽を楽しむことができると思います。
※このランキングはあくまで筆者の個人的な順位になりますので、さまざまな意見あるかと思いますがご了承いただければと思います。

それではさっそくいってみましょう〜!

タップできる目次

ブルース好きが選ぶアコギ弾きのブルースマンランキング(30位から20位の発表)

30位:タンパ・レッド(Tampa Red)

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いきなりめちゃくちゃマニアックな人選ですみません!!笑
タンパ・レッドは戦前のシティブルースを代表するブルースマンの1人です。
スライド・ギターの名手とも言われ、変幻自在にスライドギターの音色を操ったと言われています。
軽妙なボーカルも特徴的で、主に30年代から40年代に活躍しました。
81年に他界していますが、後のブルースマンに与えた影響は非常に大きいですね!
【おすすめアルバム】

29位:濱口祐自

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和歌山・那智勝浦出身の濱口は、1955年生まれのブルースギタリストです。
かなり異色の経歴の持ち主で1980年代にマグロ漁船に乗船してパプアニューギニアまで行ったり、1990年代にはドイツやフランスなどのヨーロッパの路上で演奏活動を行っていたそうです。
しかも、メジャーデビューを果たしたのがなんと自身が59歳の時というのだから驚きです!
ブルースやカントリーを基調とした指弾きには度肝を抜かれましたね!
長年アコースティック・ギターを弾いてきた貫禄や味わいが聞いてとれます。
これからさらに深みが増して我々を楽しませてくれるに違いありません。
【おすすめアルバム】

28位:チャーリー・パットン(Charley Patton)

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1891年-1934年のチャーリー・パットンはデルタ・ブルースを代表するギタリスト兼シンガーです。
この人がいなかったら今のデルタ・ブルースはなかったと言っても過言ではないと思います。
チャーリー・パットンの特徴は何と言ってもあの見た目からは想像できないくらいのダミ声とパーカッシブなギターです。
感情をこれでもかとぶつけるスタイルはデルタ・ブルースの創始者さすがと言わざるをえません。
かなりクセのあるプレイヤーなので初心者にはとっつきにくいかもしれませんが、ハマれば絶対癖になります。やはりブルース道は深い…。
【おすすめアルバム】

27位:フレッド・マクダウェル(Fred McDowell)

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フレッド・マクダウェルはロバート・ジョンソンやサンハウスと並んで濃い独特の世界観を持ち、カントリーブルースの重要人物として今なお多くの人に語り継がれています。
‘59年に民族音楽研究家に見出されてアルバムデビューしています。
マクダウェルのプレイは自身の唄に呼応して唸るようなスライドギター、そしてワンコードに乗せて呟くように繰り返される呪術的な唄。
彼の音楽はかなり原始的なパワーを持っているなとその音源から感じることができます。
ハマりすぎると魂まで持っていかれかねないマクダウェルの魅力を堪能してください!!
【おすすめアルバム】

26位:ブラインド・ボーイ・フラー(Blind Boy Fuller)

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1907年、ノース・キャロライナ州出身のフラーは20歳の頃に失明しブラインドのニックネームを名乗り音楽で生計を立てるようになりました。
ギターはあのゲイリー・デイヴィスに習ったと言われています。
ナショナル製のリゾネイター・ギターをかき鳴らしながら歌い、「ラグ・ママ・ラグ」や「ピッコロ・ラグ」といったラグタイムの名曲を数多く生み出しました。
街角でフラーの歌とギターが聞こえてきたら思わず足を止めて聴き入ってしまうだろうなー。
そんな、ひょうきんで芸達者な魅力が詰まったブルースマンだと思います。
【おすすめアルバム】

25位:スリーピー・ジョン・エスティス(Sleepy John Estes)

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1899年生まれ、アメリカ出身のブルースシンガー兼ギタリストです!
エスティスは極度の貧乏生活の中で生きてきたブルースマンです。
最終的にはブルース愛好家に再発見され、自身のアルバム「スリーピー・ジョン・エスティスの伝説」が大ヒットしましたが、それまでの生活は極貧でした。
カポタスト代わりに鉛筆をボロボロのアコースティックギターにくくりつけ弾いたり、家のねずみにわずかな食べ物さえ奪われる…というような歌詞の歌を作ったりしているぐらいです。
またエスティスの絞るようなハイトーンボイスが涙を誘うんです…。
【おすすめアルバム】

24位:デレク・トラックス(Derek Trucks)

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現代の3大ギタリストとも呼ばれているみなさんおなじみのデレク・トラックスがランクインです!!
デレクはエレキギター(ギブソンSG)のイメージが強すぎますが、動画ではアコギを弾いている姿も見ることができます。
当たり前だけど、めちゃめちゃウマイです!!
この人は何やらせても器用にこなすなーと。
アコギで聴くデレクのスライドギターもとてもキレがあってカッコいいんですよ。
基本はオープンEチューニングで弾き通してます。
オープンEチューニングの気持ちよく音がヌケる感じは最高ですね!!
【おすすめアルバム】

23位:ブラインド・レモン・ジェファーソン(Blind Lemon Jefferson)

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1893年生まれ、アメリカ出身のブルースマンです。
いわゆる戦前ブルースの代表格に1人です!
ライトニン・ホプキンスやTボーン・ウォーカーにも大きな影響を与えた偉人ですね。
ジェファーソンは生まれながらにして盲目でしたが、ギターの腕前も一級品で活動していたわずか4年間で100曲以上ものレコーディングをおこないました。
その中でも「Matchbox Blues」や「See That My Grave Is Kept Clean」などの楽曲はいまだに様々な人の手によって歌われ続けています。
ブルースという音楽の萌芽を感じることができるブルースマンだと思います。
【おすすめアルバム】

22位:R.L. バーンサイド

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ブルースの発祥の地ミシシッピー出身のブルースマン、R.L.バーンサイド。
アコギも弾きますが、デルタ・ブルースを電化しエレキでの弾き語りのイメージが強い方も多いと思います。
ジョン・リー・フッカーの系譜を継ぐブルースマンという印象ですね!
ジョン・スペンサーとの共演で若い世代からも支持を集めるようになりました。
ドロドロとしたグルーブ感や淡々と歌う様は超がつくほどカッコいいです!!
ワン・コードの曲を永遠と繰り返し、どんどんひとつのグルーブに引き込まれていく不思議な魅力があります。
こういう原始的なブルースマンって最高です。
【おすすめアルバム】

21位:打田十紀夫

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1958年、三重県四日市市出身のカントリー・ブルース・ギタリスト。
巨匠ステファン・グロスマンに師事し、アコースティック・ブルース&ラグタイムを素晴らしさを多くの世代に伝えるため精力的に活躍しています。
打田十紀夫はラグタイムやブルースに関する書籍も多く出版しており、先生的なイメージも強い人ですね。
その演奏は日本の中でも屈指の実力の持ち主!!
アコギ1本なのにソウルフルで感情豊かな音色、フレージングはさすがの一言です!!
アコギ1本での演奏を極めたい方はぜひコピーしてほしいと思いますね。
かなりギター上手くなると思います!!
これからもラグタイムやカントリー・ブルースギターの魅力を伝え続けていってほしいですねー!!
【おすすめアルバム】

20位:ブッカ・ホワイト(Bukka White)

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1909年、アメリカ合衆国生まれのデルタ・ブルースギタリスト兼シンガー。
ブッカ・ホワイトはチャーリー・パットンに大きな影響を受けていると言われています。
リゾネイターのギターを使い、オープンチューニングを用いた存在感のあるスライドギターが持ち味。
ホワイトの歌声がまたしゃがれてていいんですよ!
しゃがれ声はスライドギターにホントよく似合いますよね。
個人的にブルースは酒が美味くなる音楽ですわ。
しかも、この人ピアノまで弾くんですよ!この見た目で!!笑
ボブ・ディランやレッド・ツェッペリンまでもブッカ・ホワイトの影響を感じさせる曲作りをしており、チャーリー・パットンやサン・ハウスと肩を並べるデルタ・ブルースの巨人は聴けば聴くほど、やっぱり迫力がすげぇ!ってなります。
【おすすめアルバム】

ブルース好きが選ぶアコギ弾きのブルースマンランキング、トップ30!!(19位から10位の発表)

19位:スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)

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ブルースギター好きならおなじみのスティーヴィー・レイ・ヴォーンがランクインです!
エレキギターでブルースを弾かせたら右に出るものはいないのはみなさんもうご存知ですよね!?
どうしてもストラトのイメージが強いレイ・ヴォーンですが、さすがスーパーギタリスト!!
アコギを弾かせても超一流のプレイを披露してくれます。
アコギを弾くレイ・ヴォーンの音源や動画はかなり貴重ですが、アコギを弾いてもエレキを弾いてもレイ・ヴォーンとわかるフレージングはさすがの一言です!!
【おすすめアルバム】

18位:ゲイリー・デイヴィス(Gary Davis)

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1896年、サウスカロライナ州ローレンスの生まれ。
彼もまた盲目のブルースマンでした。しかし、生まれながらの卓越したセンスを武器にギターの達人として上り詰めていきました。
高音から低音まで見事に使い分けて歌に一番合う形でギターでブルースを奏でるんですよ!
本当にギターのうまいプレイヤーだと感じます。これが本当の意味での弾き語りなんじゃなかろうか。
彼が影響を与えたのはブラインド・ボーイ・フラーやブラウニー・マギーなどのブルースマンだけでなくボブ・ディランやヨーマ・コーコネン、ライ・クーダーなど現代のミュージシャンにも多大な影響を与えているのです。
【おすすめアルバム】

17位:レッドベリー(Leadbelly)

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1888年~1949年、アメリカ出身のブルースマン。
ブルース界の中でもレジェンド的な立ち位置の人です!
レッドベリーといえば、澄んだチカラ強い歌声と12弦ギターを使用しているのが特徴的です。
ブルースだけでなく、ベリーはフォークソングのジュークボックスとも言われていて「Goodnight Irene」、「Rock Island」、「The Midnight Special」などの今なお歌い継がれている名曲を数多く生み出しました。
ベリー自身は3度も刑務所に入ったことなど、かなり破天荒な人生を送りましたがその音楽センスと作曲センスは確かなものでした。
ニルヴァーナのカート・コバーンでさえレッドベリーの曲をカバーしています。
いかに彼の曲が多くの層に人気があるかがわかると思います!
【おすすめアルバム】

16位:マディ・ウォーターズ(Muddy Waters)

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ブルースを語る上で絶対にはずせないのが「シカゴ・ブルースの父」と称されるマディ・ウォーターズです!
マディはロックの殿堂入りも果たしていて、説明不要なくらい人気のブルースマンです。
エレキギターを使用したバンド・スタイルのブルースを展開したことでも知られているので今回のアコギという部分でランクインさせるか悩みましたが初期のアコギを弾きながら歌うマディを聴くとやはりランクインさせずにはいられませんでした!笑
やはりマディのスライドギターの味は絶品ですね。
深みがあり力強い歌声とスライドギターは後世に伝え続かねばならない国宝級のブルースだと思います。
【おすすめアルバム】

15位:ケブ・モ(Keb’ Mo)

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1951年生まれアメリカ出身のブルースミュージシャン。本名はケヴィン・ムーア。
ケブ・モはブルースを基本としているのですが、ギタープレイや歌声がすごくお洒落なんですよ!
彼の音楽が聴いていて本当に心地よい。
ブルースマンてかなりクセが強い人が多いので、刺激を求める人にはケブ・モの音楽は物足りないかもしれませんが、いつでもどこでも優しく私たちに語りかけてくれるケブ・モの音楽は優しいそよ風のようです。
リゾネーターギターの名手とも呼ばれ、ギターめちゃくちゃウマイです。嫌みのないウマさ。
もっと売れていいし、たくさんの人に知ってもらいたいグレートなミュージシャンだと思います。
【おすすめアルバム】

14位:ブラインド・ウィリー・ジョンソン(Blind Willie Johnson)

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1897年~1945年、主に1920年代のアメリカで活躍したゴスペル、ブルースマンです。
宣教師としても知られていました。
ウィリーはギター・エヴァンジェリスト(ギター弾き語りの福音伝道師)として知られ、実は一般的にブルースと呼ばれる音楽は一切吹き込んでいません。
ただ、その音楽を聴くとまさにブルースそのもの!かなりブルースに強い影響を受けていたと思われます。
ウィリーの特徴は強烈なダミ声とナイフを柄を使って演奏していたという味のあるスライドギターです。
名曲「Dark was the night」は全ブルースマン必聴の曲で底なしの暗闇の風景を素晴らしいスライドギターで表現しています。
【おすすめアルバム】

13位:タジ・マハール(Taj Mahal)

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1942年アメリカのブルースマン。
ライ・クーダーとコンビを組んでいたことでも知られています。
彼の音楽の特徴としてブルース、R &B、レゲエ、ケイジャン、ゴスペル、ブルーグラスなど様々な伝統音楽から影響を受けており、アルバムの随所でその影響を聴くことができます。
また、タジ・マハールはアコースティックギターだけでなくバンジョー、スライドギター、スティールパンなど様々な楽器を自在に操ることでも知られており、非常に音楽性の広いブルースマンだなぁと感じます。
古典的なブルース音楽に新しい風を送り込んだのがタジ・マハールなのでしょう。
常に良い音楽を追求し続ける彼の姿勢には頭が下がります。
ときおり見せるシンプルなアコギプレイとスモーキーな歌声は最高の一言!
【おすすめアルバム】

12位:ジャック・ホワイト(Jack White)

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伝説のガレージロックデュオ、ホワイト・ストライプスのギター兼ボーカル。
ランクインさせてよいものか悩みましたが、現代的な解釈でブルースという音楽を広めた功績は大きいなと思い選ばせていただきました!
ジャック・ホワイトといえば歪ませまくった激しいエレキギターのイメージが強いですが、サンハウスの名曲「デス・レター」など一部の曲ではアコギを使用しています。(音は歪ませてますが…笑)
デス・レターで聴けるスライドプレイは気持ちがノリまくっててただただカッコいいの一言です。
本人もブルースミュージックの大ファンを公言しており、古典的なブルースをここまで感情的に荒々しく弾き歌いこなすのはおそらくジャック・ホワイトくらいのものでしょう。
現代のブルースマンの名にふさわしい最強のギタリストだと思いますね。
【おすすめアルバム】

11位:ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)

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1917年~2001年、アメリカのブルース・シンガー兼ギタリスト。
独特のリズム感を持つブギ・スタイルを生み出し「キング・オブ・ブギ」の愛称で親しまれました!
ストンプと呼ばれる足でリズムを生み出し、そこに独特のギターとうめくような歌声をのせるのが特徴的です。
ほぼワンコードで押し切る曲が多く、とんでもなく強烈な個性を放つ素晴らしいブルースマン(ブギマン?)だと思います。
ぶっちゃけジョン・リーはエレキギター(ES-335)での弾き語りの印象が強いと思います。
ただ初期のアルバム(ブギ・チレン)などで聴けるアコースティックなギターと歌が本当に最高なんですよ!
うっそうとした森の中でひっそりとブギを刻み続ける孤高の男…そんな空気感があるんですよね、ジョン・リーの音楽って。
ハマる人はとことん深みにハマっちゃうミュージシャンだと思います。
【おすすめアルバム】

10位:ビッグ・ビル・ブルーンジー(Big Bill Broonzy)

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1898年~1958年、生涯で300曲近くのブルースを作曲したアメリカのブルース・シンガー兼ギタリスト。
私はビッグ・ビル・ブルーンジーめっちゃ好きなんですよー!!
アコギで歌うブルースが聴きたくなったら、だいたい最初にかけるのがビッグ・ビル・ブルーンジーですね!
何度聴いても新しいビルの素晴らしさを発見します。
少しザワザワした歌声やシンプルなんだけどひねりの聴いたアコースティックギターが最高なんですよ!ギターもすごくウマイですしね。ブルースらしいフレーズ連発なんで、ブルースギターを習得しようと思ってる方はぜひコピーしてください!
ちなみにビッグ・ビルはあのブルースの名曲「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」の作者としてもよく知られています。
この人の素晴らしいプレイを聴いてクラプトンやジェフ・ベックやロン・ウッドも育っていったのかと思うと感慨深いものがありますね。
【おすすめアルバム】

ブルース好きが選ぶアコギ弾きのブルースマンランキング、トップ30!!(9位から1位の発表)

9位:内田勘太郎

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日本が誇るアコースティックギターを主体としたブルースマンの中でも絶対はずせないのが元憂歌団のギタリスト内田勘太郎です!
チャキ製のアコースティックギターとカルピスの瓶を使ったスライドギターはとにかく圧巻の一言!
勘太郎のプレイは型にハマらず天才肌なところがすごくあるなぁと私は思います。
歌に寄り添うようなプレイと指板のありとあらゆるところを縦横無尽にかけめぐるソロプレイはセンスの塊としか言えないです。
スライドギターの際は指弾きで、アップテンポの曲(憂歌団の名曲おそうじオバちゃん)なんかはスライドバーを使わずにピックで弾いてたりします。曲によって使い分けているのだと思います。
ブルースだけでなくジャズっぽさも匂わせるところがあり、底がしれないスーパーギタリストですね!
アコースティックブルースを極めたい人は絶対に聴いてほしいです。
【おすすめアルバム】

8位:ミシシッピ・ジョン・ハート(Mississippi John Hurt)

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1892年~1966年、ミシシッピ州出身のブルースシンガー兼ギタリスト。
カントリーブルースといえばミシシッピ・ジョン・ハートが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?
親指でベース音を弾きながら残りの指で高音弦を弾くスリーフィンガー奏法がジョン・ハートの音楽のメインになるので昭和のフォークミュージックに近しい部分も感じられます。
日本のフォークミュージシャンの高田渡などもジョン・ハートから影響を受けています。
この人は安定したギタープレイもさることながら曲がすごく良いんですよ!
優しい歌声とカントリー調のブルースが見事にマッチしていてのんびりした田舎の風景が浮かんできます。
古典的なブルースによくある、スライドギターや唸るような歌声がないのでジョン・ハートの音楽はブルースっぽくないと言われることもあります。暗くないんですよね。
でもそれがすごくイイ!!曲調が穏やかで、くつろいだ時間を過ごすにはぴったりなんです。
私はこんな素敵なブルースがあってもよいなーとジョン・ハートの音楽を聴くたびに思いますね。
【おすすめアルバム】

7位:ブラインド・ウィリー・マクテル(Blind Willie McTell)

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1898年~1959年、アメリカ出身のブルースシンガー兼ラグタイムギタリスト。
マクテルはシンコペーションのきいた流れるようなフィンガー・スタイルを得意とし、ラグタイム・ギタリストとして活躍しました。
しかし彼のおもしろいところが、12弦のアコースティックギターを専門的に弾いたんですね。
しかも、ラグタイム・ギタリストですがスライドギターもバリバリ弾けてまわりの人間を驚かせたそうです。
12弦ギターの音色とマクテル独特の甘い声はなんど聴いても繰り返し聴きたくなる不思議な魅力があります。
ちなみにオールマン・ブラザーズ・バンドによってカバーされた「ステイツボロ・ブルース」の作者でもあります。
また、彼のギターとブルースに影響を受けたミュージシャンは数多くおり、オールマン・ブラザーズ・バンドをはじめタジ・マハール、アルヴィン・ヤングブラッド・ハート、ジャック・ホワイトなどが影響を受けたことを公言しています。
ボブ・ディランの1983年の歌「ブラインド・ウィリー・マクテル」という曲の歌詞にはこんな一節が…「私は、誰もブラインド・ウィリー・マクテルのようなブルースを歌うことはできないのを知っている」とあり、いかに彼が偉大で素晴らしいブルースマンだったかがうかがえます。
【おすすめアルバム】

6位:サン・ハウス(Son House)

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デルタ・ブルースの巨匠サン・ハウスが6位にランクインです!!
ハウスは小作農をするかたわら独学でギターを覚えました。
ゴスペルあがりの強烈なボーカルと攻撃的なスライドギターは一度聞いたらやみつきになること間違いなしです。
リゾネーターのギターを使用していて、叩きつけるようなボトルネック奏法がめちゃくちゃカッコいいのです。この人はアコギを弾くブルースマンの中でも別格に個性が突出しているなーと思います。
代表曲は「マイ・ブラックママ」、「プリーチン・ブルース」、「デス・レター」などなど。
「デス・レター」はホワイト・ストライプスのギターボーカル、ジャック・ホワイトがカバーして若い世代からも人気を得ました。
あの伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンにも絶大な影響を与えたことでも知られています。
サン・ハウスはデルタ・ブルースを語る上で誰もが通る史上最高のブルースマンですね。
【おすすめアルバム】

5位:ライトニン・ホプキンス(Lightnin’ Hopkins)

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1912年~1982年、アメリカテキサス州出身のブルースマン。
黒いサングラスに葉巻をくわえたスタイルでギブソン製のアコギを弾く姿はもう最高としかいえないです!!
生涯で100枚以上のアルバムをリリースしており、ライトニンの創作意欲とブルース愛は最後までまったく変わりませんでした。
音楽性をみてみると、歌のキーはEがほとんどで、ギターでお決まりのフレーズを連発しまくります。
そして、低く囁くように歌う「ライトニン節」は一度ハマると底なし沼のようにズブズブとリピートして聴きたくなってしまうんです。(まさに私もライトニン中毒者の1人です笑)
アコギはもちろん、エレキギターも弾き時代に合わせたバンドスタイルも取り入れたりと割と器用な人だったなぁと思います。
エレキのバンドスタイルも好きなんですが、やっぱり私はアコギ1本で切々と弾き語りするライトニン・ホプキンスが大好きです。
彼の持つドロドロしたなんともいえないブルースフィーリングはいつ聴いても素晴らしいし、さすが偉大なブルースマンだなぁと感服しますね。
【おすすめアルバム】

4位:エリック・クラプトン(Eric Clapton)

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もう説明いりませんかね!?笑
みんな大好きクラプトンが4位にランクインです。
私が考えるランキングはクラプトン入りすぎですね!笑
でもやっぱり、エレキでもアコギでもブルースを語る上でどうしてもクラプトンは外せないんですよねー。この人いなかったらここまでブルースミュージックが市民権を得てないですよホントに。
クラプトンのアコースティックギターのプレイはすごく丁寧なんですよ。
フレーズやソロの音ひとつとっても、流れるように綺麗に弾くんです。
そういう意味ではブルースの泥臭い雰囲気が薄れますが、万人が聴きやすく理解しやすいブルースを提供したのがクラプトンの功績のひとつじゃないでしょうか。
クラプトン愛用のマーチンのアコギはブルースによく合いますよね!
指弾きの音が暖かく、アタック感もしっかり出せるので私もマーチンのアコギを愛用しています。
歳を重ねるごとに円熟味の増したブルースを聴かせてくれるクラプトンにまだまだ目が離せませんよー!!
【おすすめアルバム】

3位:ブラインド・ブレイク(Blind Blake)

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主に1920年代のアメリカで活躍したブルース・ラグタイムギタリストです!
“The King of Ragtime Guitar”とも称されるブラインド・ブレイクのギターテクニックはアコースティックギターブルースの最高峰だと思います。
こんなギタープレイを1920年代にやってたとか、とんでもない才能だと思いますね。
ラグタイムピアノにヒントを得て、それをギターで見事にやってのけます。彼は盲目だったと言われていますが、どうやってこんなギターを身につけられたのか…。
ブラインド・ブレイクって陽気なギタープレイだけでなく、声も聴きやすくていいんですよね〜。
彼の登場以後、多くのラグタイム・ギタリストやアコースティックギターの名手が現れていますが「ピアノのようにギターを弾く」ブラインド・ブレイクの洗練されたギターを超える人はいまだに現れていないと感じます。そのぐらい衝撃的な奏法なんですよね。
こういうラグタイム・ギターを酒場なんかでさらっと弾けたらカッコいいですよねー!
【おすすめアルバム】

2位:ロニー・ジョンソン(Lonnie Johnson)

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1894年、ルイジアナ州ニューオーリンズでロニー・ジョンソンは生まれました。
ロニーはギターはもちろん、ピアノ、ヴァイオリン、バンジョー、マンドリン、ベースまでもこなすマルチプレイヤーでした。とにかく音楽的センスの良い器用なミュージシャンだったんですね。
ロニーのキャリアの中でも特筆輝いているのは、ジャズ界のレジェンド、ルイ・アームストロング楽団でギターを弾いていたことです。
どうりでロニーの音楽はブルースなんだけどジャズの匂いがプンプンするわけです。
ジャズ好きでブルース好きの私にはドンピシャなブルースマン、それがロニー・ジョンソンというわけです。笑
ジャズフィーリング溢れるロニーのプレイはTボーン・ウォーカーやB.B.キングらに絶大な影響を与え、彼がいなければ今のアーバンブルースやモダンブルースは生まれていなかったかもしれません。
ジャズとブルースの架け橋になった本当に偉大なギタリスト、ブルースマンだなぁと思います。
そしてロニーは声も甘くていいんですよね。ジャズ界に行ったとしても売れていたんじゃないかなー。
知らない方はぜひこの機会にロニー・ジョンソンの素晴らしいプレイを聴いてくださいね!!
【おすすめアルバム】

1位:ロバート・ジョンソン(Robert Johnson)

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1位はやっぱりこの人!!
伝説的なブルースマンとして知られ、ブルース界のみならずロック音楽にも多大な影響を与えたロバート・ジョンソンです!
おそらくブルースをあまり知らない人でも、ロバート・ジョンソンの名前は知っているのでは!?ってくらい有名なミュージシャンです。
アコースティックギター1本でブルースを弾き語りしながら、アメリカ大陸中を渡り歩きました。
もともとジョンソンはギターがヘタクソでしたが、「十字路で悪魔に魂を売り渡して、その引き換えに最強のギターテクニックを身につけた」という逸話はあまりにも有名です!!
実際にジョンソンの音楽を聴いてみると、本当に1人で弾いているのか!?と思ってしまうくらい複雑なギタープレイとリズムなんですよね。
実は女好き・酒好きで知られているジョンソンですが、彼ほど内気なブルースマンはいなかったとも言われています。
レコーディングの際に、レコーディングエンジニアの顔を見るのが恥ずかしいので壁に向かってレコーディングしたというエピソードも残されています。
彼の内気な部分って音楽にも現れていると思うんですよね。ロバート・ジョンソンの音楽ってなんとなくですけど…人の内面に訴えかけるモノがあると思うんですよ。
人間がもつ孤独感とか寂しさとか満たされない感情がすごくうまく表現されているんです。
だから彼のブルースは時代を超えて、多くの聴衆の心に響くのかなぁと感じます。
ブルースやロックの歴史をひも解く上でロバート・ジョンソンの存在は絶対に外すことができません!!
おそらくこの記事を読んでいるブルース好きのみなさんも、ロバート・ジョンソンが1位なのは納得いただけるんじゃないでしょうか。
最強のブルースマン…ロバート・ジョンソンよ、永遠に!!!!
【おすすめアルバム】

本記事のまとめ

いやー!!今回もかな〜り濃ゆい内容の記事になってしまいました!!笑
アコースティックギターでブルースを弾くという部分に焦点を当てて書きましたが、意外にアコギで弾き語りするブルースマンて多いもんだなーと改めて感じました。
アコースティックギターでプレイするブルースって一聴するとやっぱり地味な感じがするんですよね。
エレキギターの派手さに負けてしまう部分もありますが、ブルース本来の孤独感やなんともいえない満足できないブルースマン達の感情をダイレクトに感じたいなら絶対アコギ弾き語りのブルースがオススメです。
ブルースなんで、だいたいどの曲も3コードの12小節構成とシンプルな作りになっています。
その中でこれだけの強烈な個性が出せるのですから、やっぱりブルースマンって面白いなーと思いますね。
ぜひ、自分の知らないブルースマンを見つけて新たな音楽のトビラを開いてください。まだまだ、音楽はおもしろい…。
コバヤシ
コバヤシ
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