kobalog

英語学習・ジャズギター・商品レビューなど、好きな事気になる事について情報発信している雑記ブログです

モダン・シカゴ・ブルースの巨人、オーティス・ラッシュ逝く

f:id:go-shun:20181210212815j:plain



こんにちは。
今日は残念なニュースがひとつ。
モダン・シカゴ・ブルースの巨人、オーティス・ラッシュが2018年9月29日に亡くなりました。
享年83歳。
最後までブルースマンとしての生き様を見せ続けたオーティス・ラッシュ。
ぼく個人としても大変影響を受けたプレイヤーです。
今日はそんなオーティスについて語りつつ、彼の人生をふりかえってみたいと思います。

オーティス・ラッシュとは?

1935年生まれ、アメリカミシシッピ州フィラデルフィア出身のブルース・ギタリスト、シンガーです。
50年代のシカゴにおいてバディ・ガイ、マジック・サムらとともに、シカゴ・ブルースのサウンドを切り開き新たなブルースの可能性を見出したブルースマンでもあります。
「ローリング・ストーンズ誌が選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において53位に選ばれています。
 

オーティス・ラッシュのギタープレイ特徴

オーティスのギタープレイの特徴といえば、左利き用に弦を張ったギターを逆向きに持って弾くユニークなスタイルが印象的です。
ブルース3大キングの1人、アルバート・キングも同様の弾き方をしてますね。
おそらく時代的に左利き用のギターが少なかったことと、通常の弦の配置に比べより高い弦でのチョーキングがしやすいといった部分でこのスタイルになったと思われます。
 
そしてブルースマンとしてはB.BキングやTボーン・ウォーカー、ライトニン・ホプキンス、マディ・ウォーターズなどを聴いて育ったブルースチルドレン的な部分もあります。
良い意味で先人たちのリックや影響を受けていておもしろい。
カミソリのようにするどいチョーキングは聴く価値アリです。
それと、彼は教会で培ったゴスペル唱法も得意としており魂を吐き出すようなシャウトや歌も聴きごたえ抜群です。
 
 

オーティス・ラッシュの使用ギター

オーティスはギブソンのES−335を好んで使用していました。
レッドのES-335は彼が使うと映える映える。
スーツを着込んで赤い335とハット、そして大きめのサングラス。
若いぼくにはむちゃくちゃ刺激的にみえました。
まるでマフィアみたいな…。
他にもフェンダー・ジャガーやストラトキャスターも好んで使用していたようです。
でもやっぱりES-335が一番似合うなぁ。
 

ぼくとオーティスの想い出

はじめて聴いたオーティスの録音はアルバート・キングとのコンピ盤で「Otis Rush &Albert King/Door to Door」というアルバムでした。
アルバート目当てで買ったような記憶があるな。
このアルバムの目玉曲はなんといっても「ソー・メニー・ローズ」という1曲。
オーティスのキャリアの中でも名演といえる1曲でしょう。
重々しいビートにさすがと言わんばかりの鋭いギターが突き刺さります。
このアルバムは彼の最高傑作の呼び声も高い1枚なんですが、個人的に好きな1枚は71年にサンフランシスコで録音された「Right Place Wrong Time」というアルバム。
このアルバムはなんかリラックスした雰囲気が出ていて、オーティスの歌もギターもとてものびのびとしていて好演そろいの1枚だと思います。
ブルック・ベントンていう人のカバー曲なんですけど「レイニー・ナイト・イン・ジョージア」って曲とタイトル曲は本当に最高です。
 
 
 
今思うと、オーティスのおかげでブルースという音楽のなんともいえない深みに気づいた気がします。
ブルースってコード進行が同じだから似たような曲多いじゃないですか。
でも1曲1曲ちゃんと聴くとやっぱり違うんですよ。
同じものって実はひとつもない。
その微妙な違いを発見するのもブルースミュージックを聴く楽しみかもしれません。
 

オーティス・ラッシュのまとめ

最後にオーティスの残した名言をひとつ。
敬愛するギターマガジン様から引用させてもらいました。
 
「私はブルースが終わりに近いとは思わないね。音楽とは歴史のようなもので、決して終わるということはない。ブルースはいつでもすぐそこにあるんだ。そこにトラブルがあれば、私にとってそれがブルースなんだ。」
 
常にブルースと向かいあい共に生きてきたオーティスだから言える言葉だと思います。
重みがありますね。
 
彼の音楽もブルースという音楽もずっと受け継がれていくべきもの。
それをぼくらがそう伝えていくか?
それを改めて感じる日となりました。
 
オーティスよ、安らかに眠れ。